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初期研修プログラム

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研修理念・目標・施設

研修理念

住民の医療要求にこたえ、患者様の人権を守る立場で
社会的に信頼される医師となるための基礎づくりをおこなう。

臨床研修の目的

このプログラムは、卒業直後の医師が、将来進む分野に関わらず身につけるべき基本的な臨床能力を習得するとともに、総合診療と家庭医療学のエッセンスを取り入れ、地域に暮らす人々の医療要求に応えながら診療を行い、各分野のプライマリ・ケアを身に付けることを目的としています。

また中小病院ゆえの不足を補うための”病院群プログラム”となっており、総合性と専門性のバランスに配慮し、2年間のうち約4割と少なくない期間を急性期および専門医療に特化した協力型病院で研修を行います。知識や技術の獲得だけでなく、異なる病院文化を学び、地域医療がどのような病院間連携で守られているのか、それぞれの医療機関がどのような地域のニーズに応えながら役割を果たしているのか、今日的課題を含めた視点を養ってほしいと考えます。

さらに次のステップには、人口減少と多疾病併存社会に向けた医師の育成を使命とし、専門研修では総合診療のプログラムを有しています。よりよい医療と社会を希求しながら、地域の健康問題にアタックし、専門医療とのハブになれる能力を身に付けることを見据えています。

臨床研修の目標

当院では臨床研修2年間の一般目標(GIO)として以下を掲げています。+タブをクリックで具体的な行動目標(SBO)が表示されます。

  • A.地域に暮らす人々の医療要求に応えながら、全人的な視点で診療ができる
    1. 地域の医療要求や今日的課題に問題意識を持ち、考えを述べることができる。
    2. 地域における病院と医師の役割を理解し、実践や参画をする。
    3. 保健指導や予防医療の必要性を理解し、実践することができる。
    4. 地域包括ケアシステムを理解し、地域の医療福祉資源と医師の役割について説明することができる。
    5. 在宅医療、高齢者医療、緩和ケア、リハビリテーション、障害者医療、虐待への対応、社会復帰支援、アドバンス・ケア・プランニング、介護保険などについて、その概要を述べることができる。また臨床経験がある。
  • B.プライマリ・ケアに必要な基本的診療能力を有し、病棟・外来・初期救急対応において基本的な診療業務を遂行できる
    1. 適切な態度で診断・治療に必要な医療面接ができる。
    2. 信頼構築を念頭に置きながら、健康観・解釈モデル・心理社会的側面を含めた配慮ができる。
    3. 基本的な身体診察を倫理面にも配慮し行うことができる。
    4. 基本的な治療法、臨床手技を行うことができる。
    5. 基本的な検査について、適応判断・オーダー・施行・結果の解釈ができる。
    6. 頻度の高い症状・症候の初期救急対応ができる。
    7. 適切な症例呈示と、コンサルテーションができる。
    8. 患者家族への病状説明や療養指導含め、適切なインフォームドコンセントが実施できる。
    9. 総合診療の意義と優位性を理解し、診療に活かすことができる。
    10. 診断・治療のみならず、社会的サポートを意識した視点をもつ(多職種に相談できる)。
    11. 医療安全の基本的なことを理解し、実施できる。
    12. 感染防止の基本的な知識と作法を理解し、実施できる。
    13. 診療記録や診断書類を記載し、適切に扱うことができる。
    14. 医療における倫理的ジレンマについて述べることができる。
    15. 医師の法的な遵守規程を述べることができる。
    16. 医療保険・公的負担医療を理解し、適切に診療できる。
  • D.患者や仲間とともに成長し、チーム医療が実践できる
    1. チーム医療における医師の役割を述べることが出来る。
    2. 職場の規則を守り、スタッフと良好な関係を保つことができる。。
    3. NSTや認知症ケアのような職種領域横断的な分野を理解し、活動に参加できる。
    4. 患者やチームスタッフとともに、協調して物事に向かうことができる。
  • E.   常識ある社会人として成長する
    1. 社会人としてのマナーを身につけ、良識ある振る舞いと接遇ができる。
    2. 時間や健康の自己管理ができる。
    3. 守秘義務を果たし、プライバシーの配慮ができる。
  • F. 省察に努め、態度・知識・技術の向上に取り組むことができる
    1. 医師法やプログラムで定める「理念」及び「目標」を理解している。
    2. 自己省察をして目標達成に向けて主体的に取り組むことができる。
    3. 謙虚さと主体的な態度で形成的評価を受けることができる。
    4. 院内外の学習会に積極的に参加する。
  • G. 医師として、よりよい社会と暮らしを希求する行動がとれる
    1. 人権やいのちと健康を守る視点で社会の出来事(社会問題、環境問題、紛争など)に目を向ける。
    2. 医療の社会性と医師の社会的な役割を述べることができる。
    3. 公衆衛生の向上に努める。
    4. 医学及び医療における科学的アプローチを理解し、その発展に寄与することができる。
    5. 後進育成の視点で、医師の社会的役割や仕事の楽しさを伝える行動がとれる。
    6. 診療や臨床研修について、改善の視点で意見を述べることができる。

研修施設

研修施設一覧です。病院名クリックで、各施設のホームページに移動します。

プログラムの概要

プログラム責任者

渡部 朋幸(医療生協わたり病院 副院長 内科・循環器科)

プログラム名

医療生協わたり病院群 臨床研修プログラム

USP(Unique Selling Proposition)

私たちの研修教育におけるユニークポイントを紹介し、その意義や面白さを提案します。

  • ローテートの3分の1以上を内科研修が占め、臓器で区別しない内科病棟主治医制の病棟研修は、研修医が早くから診療計画やインフォームドコンセントに取り組むなど、実践的でかつ主体性な研修です。
  • 屈指の研修量を誇る外来研修(2年間でおよそ80単位 ※1)
  • 当直をはじめ、小規模研修病院の利を活かした”丁寧なステップアップ”教育指導の基本としています。
  • 地域との連携や保健福祉活動(学校医の仕事、自治体検診、高齢者サロン、アドボカシー活動など)にも参画します!SDH※2の視点を養い、アドボケイトできる医師を求めます。
  • 地域包括ケアのなかで、患者とその家族が、その人らしく”健康”でいられるためのサポートを医療として取り組みます。
  • 臨床手技や画像読影の研修がスケジュールされます。小規模研修病院の利を活かした個々の到達度に応じた研修で、特に私たちが自信を持つのは、超音波検査とCVです!!

※1 2022修了者実績。1単位=日中半日の外来診療、2~3時間。

※2 Social Determinants of Health「健康の社会的決定要因」、社会構造・環境と健康・疾病との関連性を示した概念。

 

研修分野とローテーション例

● 一般外来研修は内科・小児科・地域医療研修ローテート時に並行研修にて4週間以上行います

● ローテーションの順番等に一定の制限有り (詳細は、研修プログラムを参照のうえご確認ください)

研修分野ごとの病院および施設はこちらから 

 

研修医のサポート

 当院は、研修医が充実した研修に臨めるよう以下のサポートを実施しています

  • 休暇から研修のことまで、日常相談窓口となる専任事務担当者の配置
  • 研修の日常管理を行う委員会の設置
  • 外部委員を含む統括委員会の設置(研修管理委員会)
  • 各科ごとに指導責任者(医師)の配置
  • 各科ごとに研修調整やフィードバックおよび懇談の機会
  • 看護、薬剤、技術、事務部門に主たる協力者(指導者)の配置
  • 研修調整等を目的とした協力型病院との懇談の機会
  • 医学中央雑誌Web版、今日の診療、up to dateによる文献検索システム
  • 病院内専用パソコンの配給
  • 病院内Wi-Fi、無線LAN 完備
  • 外部講師による講習会
  • 研修医室有り

 処遇面の記載はこちら

 

◆入職~3ヶ月目までのフォロー ①


入職後は約3週間のオリエンテーションを実施します。病院雰囲気に慣れることに始まり、社会人基礎学習、各種規程の理解など安心して研修をスタート出来るよう努めています。

◆研修医症例カンファレンス


毎週1回、研修医の症例呈示の時間があります。プレゼン能力の獲得は基本中の”き”。診療におけるフィードバックやアドバイスを受けるだけでなく、研修医が抱いている感情やモヤモヤを含めたカンファレンスも行います。

◆入職~3ヶ月目までのフォロー ②

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各疾患の初期対応や管理基準などについて講義、およびシミュレーターを使った手技の講習などのOff the job trainingの充実に努めています。

◆2ヶ月目以降のフォロー ①

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臨床研修の多くは実際の臨床で行うOn the job trainingです。当院では、例えば外来研修を例にとっても①見学 ②指導医同室 ③指導医電話拘束など、一人立ちに向けた十分なステップを意識します。

◆2ヶ月目以降のフォロー ②

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勤務時間内の研修スケジューリングにより、どの研修医も万遍なく症例や臨床手技の経験ができます。また小規模研修病院の利を自覚し、個々の要望や習熟度に応じた研修をモットーとします。

取得している認定

JCEP

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当院は(NPO)卒後臨床研修評価機構の認定病院です。

より安全で質の高い臨床研修の実施に努め、医師教育を通じた地域社会への貢献を目指します。

 

 認定期間:2023年3月1日~2025年2月28日

 JCEPのホームページはこちら>

 評価の公表はこちら(当サイト内)>

機能評価

20220613112618-0001当院は(公財)日本医療機能評価機構の認定病院です。

より地域で信頼される病院を目指し、継続的な医療の質の向上に取り組みます。

 

 主たる機能:一般病院1

 副たる機能:リハビリテーション病院、緩和ケア病院

 認定期間:2020年6月20日~2025年6月19日

 日本医療機能評価機構のホームページはこちら>

福島県の修学資金

当院は福島県の修学資金貸与条例における指定臨床研修病院です。

・福島県緊急医師確保修学資金

・ 〃 へき地医療等医師確保修学資金

・ 〃 地域医療医師確保修学資金

・ 〃 周産期医療医師確保修学資金

年次報告(公表)

医師法第16条に基づき、年次報告の一部について公表いたします☆☆☆

~クリックでPDFが展開 します~

研修プログラム2023年4月開始(概要)

研修管理委員名簿

診療科ごとの入院患者・外来患者の数

指導医名簿

修了後の進路(公表)

臨床研修修了後は、面談等を実施のうえ、引き続き当院での勤務が可能です。

過去の研修修了者の進路状況を公表いたします。

 

● 医療生協わたり病院    専門研修プログラムはこちらから

● 福島県立医科大学

● 東京ベイ・浦安市川医療センター

● 坂総合病院

● 星総合病院

● 只見町国民健康保険朝日診療所

第3者評価(公表)

 第3者評価

JCEP(NPO法人卒後臨床研修評価機構)による認定】

JCEP01-1s当院では2009年1月にJCEPによる第3者評価を受審し、同年3月に福島県では初の認定となりました。当院の臨床研修体制は、「各々の指導医をはじめとして病院全体で研修医を育てる確たる気風があります。このことは他の施設の模範となるものです。また、研修医も貴院の病院理念に共感し、チーム医療・地域医療を学べることを主たる志望理由としていて、彼らの満足度も高いように思われます。」との評価を頂きました。

過去に指摘された点は真摯に対応し、その後も着実に認定更新に取り組んできました。更に充実した臨床研修が提供できるよう励んでいきます。

 

– 直近の認定情報(2023年3月「4年認定」)-

● 評価の内訳 全88項目

「適 切」84.7%

「要検討」14.1%

「要改善」1.2%

● 主な寸評

・急性期のみならず、回復期や緩和ケアが提供されている

・患者やその家族の生活や社会的側面を含めて、言わば全人的に医療が提供され、その方針が研修医育成に活かされている

・研修医の満足度が高い

・患者相談窓口の整備が必要である

・研修医のインシデントレポート作成を促進すること

・CPCの開催数が少ない

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医療生協わたり病院 医局事務課
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