ホーム > 先輩の声 > 1年次初期研修医 「患者さんを丸ごと診るには最適」 2017年度修了
1年次初期研修医 「患者さんを丸ごと診るには最適」 2017年度修了
主治医制の責任の重さ
Q今どんな研修をやっていますか?
- A
- 研修が始まってまだ一か月ですが、この間は人の名前と顔、機材・器具の使い方各部署の仕事内容など憶えることだらけです。そのうえで、病棟で患者さんを受け持っての診療を行っています。
Qここまで研修をしての感想をお願いします。
- A
- 主治医制の責任の重さを感じる毎日です。学生の頃も「自分が主治医だったら…」と考えようとはしていましたが、担当患者さんに起こる大小様々なことに対しまずは自分なりに対応を考えるのですが、対応が考えられない時などには、上の先生方がいらっしゃらなかったら…と考え、恐ろしくなりますね。
答えが簡単には出せないことばかり
Q研修で大変なことはなんですか?
- A
- 単にガイドラインにのっとった診断・診療では解決できないことがあまりにも多いことです。単純に病態の複雑さゆえにということもありますし、介護をはじめとした入院前の患者さんや、患者さんを取り巻く方々の生活、退院後のそれらに目を向けると答えが簡単には出せないことばかりです。
Q楽しいこと・嬉しいことは?
- A
- そんな様々な問題に向き合うことや、そのことを他職種の方々に相談して考えていくことが、苦しくもあり、でも楽しくもある現在です。
患者さんを丸ごと診る視点を養う研修病院
Q最後に、医学生に向けて一言お願いします!
- A
- ここの研修の面白さの一つに、内科が細分化されていないことがあると思います。実際に今担当中の患者さんの主病名を並べても肺炎、心不全、脳梗塞などで、さらにそれぞれの方に認知症があり、排尿障害があり、糖尿病があり、介護の問題があり、と机の上にはいろんな科の教科書が!という状況です。とても大変なことではありますが、実際には一つの病気だけしかないという方がむしろ少ない現実を考えると患者さんを丸ごと診るという視点を養うには最適な研修病院だと思っています。